学生発!データ活用で挑む地域課題ソリューション発表会レポート(ハッカソン編)【京都データマーケットプレイス活性化WG活動報告②】

2025年12月04日 学生発!データ活用で挑む地域課題ソリューション発表会レポート(ハッカソン編)【京都データマーケットプレイス活性化WG活動報告②】

1.ハッカソン開催の背景と目的
京都データマーケットプレイス活性化ワーキンググループ(WG)は、京都ビッグデータ活用プラットフォームのWG活動の一環として、京都データマーケットプレイスの活性化を目指し、産学連携によるデータ利活用ワークショップに取り組んでいます。
このたび、京都女子大学データサイエンス学部・現代社会学部の学生が参加し、データ利活用による社会課題の解決をテーマとした、アイデアソン、そしてプロトタイプ開発を伴うハッカソンを実施しました。(アイデアソンの報告記事はこちら
当ハッカソンの目標は、京都データマーケットプレイスに掲載されているデータを含め、多様なデータを活用し、地域課題の解決策を創出することです。

 

2.ハッカソンの流れ
本ハッカソンは、2025年6月26日のオープニングイベントからスタートしました。全9チームが計画書を提出し、約3ヶ月間の制作期間をかけて開発に取り組んできました。
9月上旬、各チームが開発したアプリ等について、課題解決アイデアの独自性・先進性データの利活用性、そして成果物(デモアプリやワイヤーフレーム)のUI/UXの3点を基準に審査を実施しました。

 

3.優秀チームの成果発表と表彰
審査の結果、優秀な成果を収めた2チームは、2025年10月2日・3日に開催された「京都スマートシティエキスポ2025」にて、講演プログラム「学生発!データ活用で挑む地域課題ソリューションの発表」として成果発表を行いました。

 

最優秀賞(評価第1位):チーム中石ゼミ「おこしやすなび」

テーマ:「迷わない京都、迷わせない旅。 赤字路線を活用した京都の新しい観光を提案するWEBアプリで観光客を分散。混雑緩和と地域・経済の活性化へ」

このアプリは、京都におけるオーバーツーリズムという社会課題の解決を目的に、公共交通機関の混雑・赤字路線の発生、観光客のマナーや文化の違いといった問題に挑みました。

 【図:おこしやすなび】

 

最優秀賞:チーム食いしんぼう「商店街診断アプリ」

テーマ:「商店街診断アプリ ひと離れのすすむ商店街を『性格診断』アプリで分析!タイプ別に最適な解決策を提案して、商店街や地域の活性化に貢献」

このアプリは、地域の課題である「つながりの希薄化」や「地方からの人口流出」に着目し、商店街の活性化を支援することを目的に考案されました。

 【図:商店街診断アプリ】

※なお、チーム食いしんぼうは、アイデアソンの部においても「空き家を遊び場に!」のアイデアで最優秀賞(価値・インパクト賞)を受賞しています。

 

4.表彰式と今後の展開

発表会後には、アイデアソンの部(3チーム)とハッカソンの部(2チーム)の表彰式を執り行いました。
京都ビッグデータ活用プラットフォーム運営協議会会長 鈴木一弥(京都府副知事)から、受賞チームの代表者へ表彰状の授与が行われました。

 【表彰式にて】

今回の成果を受け、京都の地域課題解決やスマートシティの実現に向けたさらなる取組を進めてまいります。選抜されたチームは、今後もさらにアイデアをブラッシュアップし、WG活動報告の場にて成果発表を行う予定です。

京都データマーケットプレイス活性化WGは、今後も定期的なワークショップを通じ、京都ビッグデータ活用プラットフォームの理念実現に寄与できるよう取り組んでまいります。

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