2021年07月13日 【プレスリリース】スマート街区プロジェクト第一弾実証実験について
【プレスリリース】スマート街区プロジェクト第一弾実証実験について
~京都リサーチパークをフィールドに複数企業のアイデアを結集し、スマート街区での行動変容を実現~
令和3年1月19日(火)に第1回スマート街区WGを実施し、京都リサーチパーク地区をフィールドとして、以下の7企業からアイデア提案を受け、企業間のアライアンスによる新規プロジェクトの創発に向けて協議を進めてきました。
この度、実証実験の第一弾として、各社が連携して、次世代型のスマートサイネージを使った入居者や来館者への施設情報や周辺情報の提供による利便性の向上や、域内施設の混雑情報やCO2濃度の可視化による新型コロナウイルス感染症対策等の実証を7月中旬から実施します。
(1)取組の背景・目的
スマートシティの実現において、建物レベル(スマートビル)に導入されるICT活用技術やサービスを都市レベル(スマートシティ)に展開するために、一定規模での地域において(スマート街区)複数の建物間での環境や人の制御の実証が必要となります。
今回は、京都リサーチパーク地区をフィールドに、街区内のエネルギー管理や施設管理等の全体最適化及び周辺地域を含む街区一帯の価値向上を図るため、ICTやAI等の最新テクノロジーの導入によるスマート街区のあり方を検討するスマート街区WGを立ち上げ、企業間のアライアンスによる新規プロジェクトの創発を目指します。
特に、人と環境の情報(データ)を利活用することで、入居者の行動変容を促し、スマート街区でのイノベーション創出を図ります。
(2)実証の内容
今回の実証では、スマートシティにおいて新しい技術やサービスを展開する企業が参画するだけでなく、街区内管理の全体最適化・街区一帯の価値向上を目指して、企業間連携によるシナジーを発揮したソリューションを京都リサーチパーク地区内に展開します。そのために以下の4つの取り組みを推進し、施設利用者へ発信する情報のサイネージへの集約や、各社の製品やサービスをNTTコミュニケーションズ(株)のデータ連携基盤に接続することにより、新たな利活用を促進し、より深い企業間連携を実現しています。今後も情報の拡充や利活用するデータの多様化を通じて、新たな価値を創出していきます。
(3)各社の役割
・シスコシステムズ(同)
アドバイザリーボード。
KRP関連情報や実証実験のデータをサイネージに表示。入居者/訪問者への情報提供。
・NTTコミュニケーションズ(株)
アドバイザリーボード。
データ連携基盤整備により各種システムから生まれる実証実験データの可視化、およびサービス連携 を実現。
・旭化成(株)
KRP館内(会議室等)に環境センサーを設置しCO2濃度を測定。
密閉・密集状況の可視化や測定値に基づく換気等のアクションを促進。
・(株)スイッチスマイル
KRP館内(地区内)にWiFi・Beaconを設置し人数や人流を測定。混雑状態の可視化による施設利用判断 の情報と人流の分析データを提供。
・(株)80&Company
LINEとQRコードを用いたチェックインシステムを提供。
キッチンカーのCX向上や入居者向けの情報配信/コミュニティ形成を支援。
・インクリメントP(株)
KRP周辺エリアの地図データを提供。
周辺施設情報や経路案内機能の提供による利便性の向上。
・星和電機(株)
スマート街路灯を秋頃に設置予定。各種センサー機能と情報の利活用による各サービスの提供および スマートな社会の実現を目指す。
・京都リサーチパーク(株)
実証フィールドの提供。
(4)今後の展開
○夏頃に第2回スマート街区WGを開催予定
○秋頃に第2弾実証実験を発表予定