2022年02月16日 第3回地域課題WGを開催しました
開催日時
2022年2月2日(水) 10時00分~11時30分
開催場所
オンライン(WEB会議システム)
参加者
53名
開催概要
(1)WGの概要説明
・本WGは、人口減少社会が進む中、地域経済が持続的に発展する新しいモデルづくりを目指し、産学公が連携し地域課題を
解決するアプローチを共有し、実践につながることを目的として開催している。
(2)先進事例紹介①
「宮津市の持続可能なまちづくりに向けた活動」
宮津市市民環境部 市民環境課長兼SDGs統括課長 廣瀬 政夫 氏
・宮津市は人口減少や地域経済の低迷などにより今後も人口増加が望めないという課題解決のため、新たな総合計画を立てた。
・宮津市SDGs推進本部を立ち上げ、全庁あげて取り組んでいる。
・令和3年7月から事業を開始し、オンラインで市民向けの講演会を行い、課題について意見交換をしている。
次年度以降も継続して活動していきたい。
<クロストーク>
ファシリテート:(一社)京都スマートシティ推進協議会理事 澤田 陽樹 氏
(澤田) 全庁でSDGs推進本部を立ち上げて取り組んでおられるが、デジタル分野において、どのような取組をしているか。
(廣瀬) 市役所内部でDXの取組を進めており、まずはペーパーレス、職員間の情報伝達のデジタル化を進めている。
(澤田) 宮津市は観光客を300万人集められる観光資産がある。今後旅館業や観光産業などで進めていきたいことは何か。
(廣瀬) 観光を環境施策と組み合わせて更にポテンシャルを向上していきたい。
(澤田) 今後はCFPを意識しているホテルや旅館を選ぶという考え方が世間の主流になっていくことも考えられる。
(3)先進事例紹介②
「京都府相楽東部地域が抱える地域問題等について」
相楽東部未来づくりセンター 副センター長 山本 勇人 氏
・相楽東部地域の現状は、急激な少子高齢化と都市部への人口流出が著しく、毎年200人以上人口が減少している。
・平成20年に相楽東部広域連合を設立して一定の事務機能集約が実現したが、人口減少・流出の根本的な課題に取り組むため、
平成29年に相楽東部未来づくりセンターを設立し、単独では難しかった地方創生事業の推進に取り組んでいる。
・小さい町だからこそできることを生かしながらスマートシティを目指していきたい。
「和束町の宇治茶業における課題解決手法」
(株)XBorder Innovations 共同創業者 中嶋 淳策 氏
・KOSAINN+は日本企業の課題解決・事業開発に向けた実証プロジェクトにおいて、イスラエルやカナダのスタートアップ
参画を両国の政府系イノベーション推進機関とATRがけいはんな学研都市と協力して支援する仕組みである。
・お茶の生育モニタリングについて国際日本茶協会とカナダのスタートアップ企業のマッチングを実施した。
・今後はPoC企画、実施をサポートして、ソリューションの現場への導入の可能性を確認していく。
・和束町で試すソリューションの横展開、KOSAINN+を活用した地域課題解決手法の横展開を検討していきたい。
<クロストーク>
ファシリテート:(一社)京都スマートシティ推進協議会理事 澤田 陽樹 氏
(澤田) 現場でやってみて難しさ、チャレンジや課題などがあれば教えていただきたい。
(中嶋) 地域課題の解決に向けては、活動資金をどこから出すかが大きな課題である。地方自治体として
事業をどう形づくるか、制度を作ることが必要だと考える。
(山本) 都市部では得られない何かを得られるという場所づくりを進めていきたい。
(澤田) 小さい町だからこそ実証実験がすぐにできるといったアピールの仕方もできるのではないかと考える。
(文責:事務局)
<開催の様子>